◆ 触れられたくて

こちらは初投稿です。

ちょっぴり実話を入れつつ（笑）、後半はねつ造。
…と、いうことは前半は実話…？

事故後の出来事でした。

新月から二度目の満月

見上げて迎えた翌朝に

取り残された私の時間たち

空白は埋められなくて　なんだか寂しい…

 

見慣れてる景色のはずなのに

私だけ　置き去りの世界

 

ふと　あなたの声が頭上からこぼれてきて

「心配したんだぞ」って少し怒って

ノートで優しく叩いた

痛くなかったけれど　なぜか心が痛かった

 

嬉しくて悲しくて　こぼれそうな涙をこらえた

目に見えない温かなその手で

触れられた気がして

ねぇあなたの言葉に触れられてたい…

 

ずっと私の瞳　あなたから離れなくて

「どうかしたの」と少し笑って

頭をそっとなでてくれた

嬉しかったけれど　なぜか心が苦しかった

 

恋しくて切なくて　溢れそうな思いをこらえた

私に見えないあなたの思いを

伝えられた気がして

ねぇあなたの手で触れられてたい

 

ねぇあなたの声で抱きしめられたい